プノンペン、警察官はあてにならない。

 先日、知り合いのカンボジア人の女性が仕事の帰りにリバーサイドの通りを歩いていたら、何者かに後ろからバックをひったくられ、その時に所持していた 財布、身分証明書、その月の給与、携帯電話などの貴重品を全て盗難されてしまいました。どうしたらいいか分からないと泣き寝入り状態で私に訴えてきました。本当に困っているようなので、その月の給与分だけお金を貸し警察に行くように促しましたが、彼女は拒否しました。 理由を聞くと盗難届をだしたり、犯人を特定するためには警察官に手数料を支払わないと動いてくれないみたいです。犯人を捕まえる料金と、犯人を特定するための料金がかかり彼女の毎月の給与からすると割にあわないといっていました。

 信じられないかもしれませんが、こちらでは警察官自身が介入する犯罪やトラブル意外、こちらが持ち込むトラブル、例えば盗難や、遺失物、傷害などは警察官を買収しないと動いてくれないことが多く、渡す金額が高ければ犯人逮捕に尽力してくれるみたいです。こういった手数料を支払うことが困難なカンボジア人は盗難や詐欺にあってもほとんどの場合泣き寝入り状態だそうです。

 

 こちらの警察官は国家や仕事への忠誠心が極めて低く、市民が積むお金の量によって犯人確保に協力するか否かを決定するので、言い方が悪いですが警察内部もだいぶ腐敗が進んでいると思います。それもそのはず、下っ端の警察官はその仕事だけでは生活できないそうです。一ヶ月の給与が100ドルか時に下回ることがあるので、トゥクトゥクなどをかけもちして糊口を凌いでいる状態です。日本が毎回出資しているOJTも政府の幹部がどこからか吸い上げてしまい、本来ならば改善できる政府の人件費の額も下っ端の役人や警察官は据え置きです。

 

 話を戻しますが、もしあなたがプノンペンで盗難に会った場合は、警察より日本国大使館に連絡した方がいいと思います。警察官を買収する手もありますが、いくらとられるか分からないですし、信用できません。

 くれぐれも盗難には気をつけてください。

 

P.S.

    プノンペンのリバーサイドの遊歩道は盗難がよく起きる場所で有名です特に夜は非常に夜景が綺麗に見れる場所ですが、気をつけてください。