タイ、パタヤの町を守るツアリング・ポリス!

 タイのパタヤは言わずと知れた夜の街、世界の風俗街。欲望渦巻くこの街では毎日犯罪が頻発している。ゴーゴーバー内でのドラッグの取引、銃の所持、喧嘩、スリ、公然と繰り返される犯罪は、現地警察の手も煩わすほど。そんなパタヤの治安維持につとめるのが、タイ王国警察をアシストし、政府から逮捕権も与えられているツアリストポリスだ。

   ツアリストポリスは通称、Foreign Tourist Police Assistants(FTPA)と呼ばれ、タイ政府公認の非営利警察組織だ。パタヤに住む外国人で構成されている。かれらの国籍は様々、イタリア、フランス、アメリカ、イギリス、インドなど故国を離れてタイで働く人々である。自分が働く街、自分が住まう街の治安に一役買いたいと志願してきた者たちで、夜間の公務に無給で奉仕している。彼らの共通点は皆故国で警察官としてのバックグラウンドをもっているということ。主な任務はパトロール、検問などでのセキュリティチェック、職務質問で、ここ最近はドラッグの取引を仲介する連中や、ドラッグをバーのトイレで接種する連中の検挙が目立つという。

 さてどのような犯罪がパタヤの街で日々起こっているのか聞いてみた。

 

 1,  スリ

 多数のパラソルで埋め尽くされるビーチ沿いを走る歩道のにはたくさんのおかま連中がたむろしている。彼らは観光客が身につけている金品を狙っているみたいだ。身につけている宝飾品はもとより、ポケットの財布、鞄などあらゆるものが盗まれる危険性があるので十分注意して歩かなければならない。ツアリストポリスによれば、ビーチ沿いの道は特に夜になると危険度が増すため近寄らない方がいいとのこと。もし夜の散歩を楽しみたいのなら複数人と移動することが好ましいということを忠告された。

 また、ビーチ沿いを経由してウォーキングストリートを巡回している軽トラックを改造したバスが、夜の街を移動するための観光客の足になっているが、このバスの中でもスリが横行しているので、用心してかかれとのこと。

 

2、喧嘩、トラブル

 酒があるところには、必ず喧嘩の火種が存在する。ただの喧嘩なら警察が仲介してことなきを得るのだが、彼らは武器を持っていることがあり、互いに光り物を出すケースも少なくない。ウォーキングストリート周辺の露天や、ショップの店頭には堂々とバタフライナイフや、鉄のナックル、日本刀など様々な武器が公然と売られている。こうした武器を売る側の取り締まりもできておらず、周辺のバーで働くバウンサーなどは武器を所持してセキュリティーにあたっている。日本にいる時のように我を失うほどバーで酒飲むのはリスクが高いので、理性を失うほど飲まないことだ。

 

3、ドラッグの取引

 ドラッグの仲介屋には気をつけろ。さまざまなところで、ドラッグの取引を求めてくる。気をつけろ!奴らもドラッグにはまっているクチだ。ドラッグの仲介屋を見分けるコツを教える。まず目がうつろで話している間もこちらに焦点が合わない。大概全身に入れ墨をしている連中だ。ドラッグを購入している現場を押さえたら観光客も容赦なく逮捕するそうだ。

 

最後に、これはツアリストポリスや警察は口を閉ざしてなかなか教えてくれなかったが、パタヤ市民の間では、ゴーゴーバーや、ソープなどの店舗は地元のギャングや、海外のマフィアの資本が入っているということはもっぱらの噂であるが、日本の歌舞伎町を始めとした歓楽街ではヤクザや半グレ集団がしきっているということを考えると、あながち噂ではないかもしれない。

 

パタヤを守る警察官から一言。

 自分の身は自分で守れ! 危険な場所に行って勝手に被害合うのは自業自得。夜の街は犯罪が起こる前提で行動しろ 以上だ。

 

PS  パタヤで働く元警察の方でパタヤの治安維持に貢献しツアリストポリスの一員として志願したい方は、こちらから http://www.ftpapattaya.org/join-us/