日本のゴミは宝物

 カンボジアでは中産階級の層が拡大傾向にあり、家電の需要が高まっており、白もの家電を中心に各家電メーカーが年間の売上高の記録を毎年塗り替え、パナソニックの製品の需要も好調なようです。先日カンボジアにオープンしたばかりのイオンモールに行って参りましたが、2階フロアにある家電コーナー、炊飯器、洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫の売り場の周りに人だかりができて、実際に購入を決断している人もかなりいました。

 ただ新品の白もの家電を買えない層はまだまだ多く、月収が10000円以下で生活している人はざらにいます。しかしそういった方々も実は家に家電を備えていたりします。冷蔵庫やレンジ、洗濯機を所有している人もいました。新品を買えない人はもちろん中古品を使っている訳ですが、日本から輸出している中古品のほとんどは中流階級の方しか手にできないような値段で販売店にて提供されています。ではどこから購入しているのかというと、ベトナムや中国の並行輸入業者をサプライヤーとする小売店です。たいていマーケットの中で修理工と併用して商売しています。日本では中古家電市場でも値がつかないような壊れて使い物にならない家電を安く並行輸入業者から買い取って修理し客に提供しています。日本ではゴミでもこちらでは日本の製品はその他外国製品と違って修理すれば何度でも使えるので非常に人気が高く需要があります。ブラウン管のテレビはまだ需要が高いです。