ラオス、ビエンチャンの駐車マナー
ラオスに限らず、タイ、カンボジア、ベトナムもそうですが、こちらでは駐車場を利用するという発想が基本的にないみたいです。
車は基本的に歩道に完全に乗り上げた形で止めるか、歩道が駐車車両で埋まっている場合は、路肩に駐車し、路肩も駐車車両で埋まっている場合は二重駐車は当たり前になっています。駐車場に車を止める習慣がないため、何十人と働いている会社のオフィス周辺は駐車車両であふれかえっています。それが原因でオフィスが建ち並ぶエリアでは出勤ラッシュ、帰宅ラッシュ時に渋滞を起こしたりしています。特に外資系企業のブランチやこちらで比較的大きい通信インフラの会社の社員は好んで車やバイクを使って出勤するため、混雑する場所はだいたい決まっています。
こちらにも一応日本が寄贈したバスが庶民の足としてあちこちに走っているのですが、停留所が少ないため、庶民もバイクを利用する人が多いです。そのためバイクを駐輪する場所を歩道上に確保し整理して管理するために、会社の前には会社側が雇ったと思われるガードマンが駐輪するひと一人一人に整理券を配って管理しているのです。しかも駐輪した人がかえる際にガードマンにお金を支払っているのを見たので、駐輪は有料らしいです。歩道は公共財産であり、歩行者が使用する道路で駐車する場所ではありません。日本では当たり前ですが、こちらでは歩道は駐車に利用するスペース見たいです。
警察官に駐車違反の取り締まりについて聞いてみました。言葉が通じなかったので身振り手振りで説明してくれましたが、おそらく、こちらの国では駐車違反などの交通ルールを盛り込んだ規範や法律がまだ未整備な部分が多く、国民には交通違反や罰則を前提とした交通倫理が芽生えてないのではないかと思いました。また警察官の国に対する忠誠心や治安を守るという責任感があまりないように感じます。警察官の詰め所のまえで交差点の赤信号を車やバイクが突っ切ろうが、歩行者とバイクがぶつかろうが、基本的に傍観しています。もう少し教育が必要かもしれません。