プノンペンの交通事情について
カンボジアの交通事情は先進国にすんでいる私にとってはかなり劣悪な状況です。
交通インフラの中で特に改善しなければならない点は信号機の設置と、道路インフラの整備です。 カンボジアの道路はプノンペンやシェムリアップなどの大都市をのぞけばほとんど整備されていないに等しい状況です。 プノンペンやシェムリアップでさえ所々道路が陥没していたり、道路が途中で切れていたり、二車線道路の片側車線が舗装されておらず砂利道になっていたりで、横転事故も頻発してます。
また交差点には信号機がほとんど設置されていません。我先にと交差点に侵入して強引に渡ろうとする車やバイクであふれています。歩行者が横断歩道を渡る隙がなく、現地の人は車とバイクの間を縫うように道路を横切って渡ってます。非常に危ないですが現地のドライバーはそのことを考慮に入れてか、交差点手前でかなり減速して車を走らせています。
信号機がないこの国で役に立つのがバイクや車のクラクションです。こちらの国では日本のように注意や警告のためにクラクションを鳴らすという感覚ではなく、”ちょっとすみません通ります”といった感覚でクラクションを鳴らしています。信号のない交差点では、主に車がクラクションを鳴らして、バイクやトゥクトゥクを道路の左端もしくは右端によけさせて、道路の中央を走り、横から来る車やバイクに対してもクラクションでうまくコミュニケーションをはかりながら独自の交通観念従って運転しています。
道路についていい忘れたことがありましたが、道路の中央分離帯をのぞいて、車線がしかれてないところが多いです。なので通常2車線ほどの道路の幅に車が3列横隊になっていたり、車列とは言えないほど車とバイクがぐちゃぐちゃに入り乱れていたり、そこに逆走してくるバイクがいたり、特に出勤ラッシュと帰宅ラッシュはこの交通状況が顕著に現れます。
私がプノンペンに滞在していたとき、一週間で3回事故を目撃しました。正面衝突、玉突き、横転です。こんな事故は日本では滅多に見ませんが、一週間で3回事故が見れるということはかなりカンボジアでは事故が多いのではないでしょうか。少なくとも私はレンタカーを借りて町の中を運転したいとは思いません。
カンボジアでのインフラの整備や開発は日本のODAをはじめ多額の資金援助を国際機関等から受けて進められているみたいですが、私が見る限りでは、まだ時間がかかりそうな感じです。