カンボジアのスタートアップ

 

カンボジアを見下すなかれ
人口1500万人でオンラインの人口は300万人だが、年々スマートフォンの利用者は増えている。プノンペンで毎年開催さているTechカンファレンス、Barcampで参加者3000人でいつも超満員. ITベンチャーへの関心も高まって成功するスタートアップが出現してきている。


では早速読者の皆さんにもカンボジアスタートアップの背景をご覧に入れよう。テック市場集結する場所は人口200万人の大都市でカンボジアの首都であるプノンペン。ここには毎年数百人単位で情報工学を学んだ学んだ学生を輩出するInstitute of Technology Combodiaが所在する。またプノンペンにはスタートアップにインキュベートし共同ワークスペースを提供しているSmallWorldがあり小さいながらも起業家を育む環境を整えている。ここでは既に10社以上のスタートアップが活躍している。またColabも同様、起業家を育て、アイディアを形にする試みを世界で開催しているstartupweekend Cambodia に出場する共同創立者やフリーランサーにワークスペースを提供している。

 

 

 

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1,CheckInTonight このサービスは立ち上げた創業者が別のプロジェクトに関わっ

ているため、開発が遅々として進んでいないが、サービス自体は稼働している。CheckTonight は iOSとAndroidのアプリで, 到着後、ホテルを予約していない層をターゲットに、最大70%のディスカウントで提供できる売れ残りの部屋を自分の現在地のエリア内で紹介してくれるアプリだ。目的地についたはいいが土壇場で滞在するホテルを探さなければならない人には便利なサービスだ。

 

 

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2、Asva the Monkey はカンボジア発のゲームアプリ制作会社Osja Studioの作品で、昨今 DemoAsean(タイに本拠地を置くスタートアップや技術系のカンファレンスを開催し起業家を育成し支援する団体)で開催されたアプリコンテストで3位に入賞し勢いをつけている。Asva the Monkeyは美しくデザインされたオンラインパズルゲームである。現在Osjaは次のプロジェクトを稼働させていて、3ヶ月後に新しい作品をリリースする予定である。

 

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3、InSTEDD はシステム開発に従事する技術者、市場調査、業界の分析を行うコンサルタント、新規開拓を進める営業マンとタッグを組んで組織したチームである。2006年、創業者は自らのアイディアをシリコンバレーで開催されたTEDが主催するTedprizeでプレゼンし優勝したのを皮切りにロックフェラー財団やグーグルなど次々と出資を受けて創業 彼らはオープンソーステクノロジーを駆使して、情報が行き届かない地方の人々に農業や医療の情報サービスや通信のプラットフォームを提供する。プロジェクトはカンボジアだけでなく隣接する東南アジア各国や、アフリカや南米にも及んでいる。 カンボジアではスマートフォンなどをつかった栄養士のトレーニングシステム や  HIV患者が医療サービスを受けやすいように携帯で簡単にアポイントがとれるリマインダーシステムを提供している。

 

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4 Chibi  は モバイルデイティングサービス(カンボジア携帯版出会い系サイト)をベースとしたソーシャルネットワークサビスだ。業界大手のOKcupidにはないSMS(ショートメールサービス)でよりお互いの関係を近しいものにする。完全匿名なのでプライバシーの問題はクリアされている。サービスを使うのに難しい知識はいらない、ただテキストを気になる人に送るだけ。すぐにあなたにあった友達が見つかるでしょう。

 

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5 CodinGateはプノンペン経済金融大学で教鞭をとっていた若い教師によって設立されたスタートアップだ。提供している主なサービスはウェブアプリケーションの制作、ウェブデザインやソーシャルメディアマーケティングだ。簡単に誰でも使えるソフトウェアを提供する事をモットーにしている Coding Gateは会社を立ち上げた当初、製品を制作するためのラップトップが15人の技術者全員にあたえられていなかったため、創業者のモンコールはまずアウトソースの案件を探して15台分のラップトップを購入できるだけの仕事を取ってくることを目標に掲げ仕事に奔走した。結局目標は達成され、15台分のラップトップを手に入れ、今ではチームで様々なシステムを世におくりだしている。

 

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6 Sabayは、たびたび、ただのニュース系ポータルサイトを運営している会社だとか中国のオンラインゲームの代理店をしていて画期的なアイディアを実現した企業ではないと批判の的になったいりするが、ベトナムでオンラインゲーム、E-commerce 開発 デジタルコンテンツ開発 など手広く展開するベトナムIT大手のVNGも出発点は同じだ。カンボジアのIT企業としては最大クラスで、巨大なポータルサイトを運営している事を忘れてはならない。

 

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7、Sompom はモバイルのアプリを作っているプノンペンに所在する企業。提供しているサービスはNumbee 数学学習者のためのiOSアプリだ。PandowRiverCruise パンダウリバークルーズのツアーの情報サービスや予約をするアプリ BrainsquareはiOS と Androidに対応しているパズルゲームアプリだ,デザイン性はAsva the Monkeyより劣る。

 

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8.Yoolkのクライアントやユーザーは気づいてないかもしれないが、これはカンボジアのスタートアップだ。世界中の国と地域でビジネス用の簡易サイトを設置するネット版イエローページのサービスを展開する企業だ。

 

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9.Goldengekkoはカンボジアで最も成功したスタートアップの一つだ。グローバルレベルで通用する新しい世代の技術者を雇用し、カンボジアでIT系のスタートアップの市場がまだ小さい頃から 技術者 デザイナー などのカンボジアのローカルマーケットの外に目を向けチャンスをいうかがっていた。アウトソースはGoldenGekkoの原点であり、スタートアップのファーストステップだ。現在はヒースロー空港やエプソンなど大手と提携してアプリを制作している。

 

 

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10. Bospum 24時間営業している名刺制作startupだ。自分の好きなデザインの名刺をweb上で制作し、家まで送ってくれる。しかし残念ながらカンボジア限定で営業している。日本では同様のサービスをオフィス用品大手のアスクルが行っている。

 

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11、Project Albaは先ほど紹介したInstedd 同様 農業ビジネスのソリューションを行う社会的企業である。最近の取り組みは米農家の収入源を増やすために、余った土地を利用して新たな作物を育てて市場に出して販売するというもの。販売先はalba社が事前にマーケティングして抑え、新たな作物を作るノウハウも提供する。